秋は一年で一番、
月が美しく見える季節で、
家族そろってお月見をする
ご家庭も多いんじゃないでしょうか?
さて、そこで、
中秋の名月ってなに?
と人に聞かれたら、
その意味をちゃんと
答えられるでしょうか?
中秋の名月とは?
毎年日にちがずれるのはなぜ?
満月ではないのはなぜ?
など、知っているようで知らなかった
中秋の名月について、
わかりやすく
説明していきたいと思います。
中秋の名月とは 毎年日にちがずれたり、満月ではないのはなぜ?
中秋の名月の説明の前に、
まず”中秋”とは何かを
解説していきたいと思います。
中秋とは、読んで字のごとく、
”秋の真ん中”
という意味です。
旧暦での秋は現代の7月~9月にあたり、
そのちょうど真ん中である、
旧暦8月15日のことを”中秋”といいます。
※旧暦とは現在の暦であるグレゴリオ暦
以前の暦で、日本では天保歴という
太陰太陽暦のこと。
簡単に言えば、江戸時代ごろに
使っていた暦です。
そして、中秋の名月とは、
旧暦の8月15日の夜(~翌16日夜明けまで)
に見られる月のことを言います。
この時期は一年で一番月がきれいに見えるので、
中秋の名月にはお月見をしますよね!
お月見については別記事に
まとめてありますので、
ご参照ください。
↓ ↓
お月見の意味と由来 風習とお供え物 起源は?
中秋の名月 2019年はいつ?日にちと見頃は何時?見える方角は?
ところで、中秋の名月って、
毎年、日にちが違いますよね?
これは、なぜかというと、
旧暦のものを現行歴に当てはめているので、
毎年ズレが出てくるからなんです。
旧暦では、月の満ち欠けによって
日付けが決められていました。
毎月、新月(朔)の日が
1日(朔日:ついたち)で、
1カ月は29日~30日間でした。
そして、太陽の動きとのずれを調整するために、
約3年に1回、閏月を設けていました。
どういうことかというと、旧暦の一年は、
平年354日前後、閏年384日前後で、
平年の暦と太陽周期のズレは、約3年に一度、
閏月(1カ月、30日間)をプラスすることで
まとめて調節、という形をとっていたんですね。
現在の暦は1年365日or366日なので、
旧暦の354日前後と比べると
当然ずれが出てきますよね?
なので、中秋は毎年、
一定の日にちではないんです。
そして、旧暦は約3年に一度調節されるので、
中秋の名月は、ずれっぱなしにはならず、
毎年9月初めから10月初めごろと、
約1カ月ほど幅はありますが、
大体同じ時期にくるようになっています。
中秋の名月と満月がずれるのは、
月の満ち欠けの周期が一定ではないからです。
どうして一定ではないかというと、
月は地球の周りを公転していますが、
その軌道は真円ではなく楕円だからなんです。
なので、朔(新月)から望(満月)までの日数は、
最短で13.9日、最長で15.6日と、
約2日間ほどズレが出てきます。
中秋の名月は、八月十五日の夜の月、
と、日付は決められているので、
その年によって、実際の天文学上の満月とは
ズレが出てきてしまうんです。
年によっては中秋の名月と実際の満月が
近い時もありますが、
最大2日ほどずれることもある、
ということになります。
お月見は、中秋の名月の日にちにこだわるより、
それに近い満月の日に重点を置いたほうが良いのかな~、
という気がしないでもないですね・・・
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