おおいぬ座VY星って
どんな星かご存知でしょうか?
少し前まで、
宇宙で最も大きい星(直径)
と騒がれていたので、
耳にしたことがあるかもしれませんね!
太陽と比較したおおいぬ座VY星の
大きさ(直径)や質量
地球までの距離はどのくらい?
など、おおいぬ座VY星について
まとめました。
おおいぬ座VY星とは 太陽と比較した大きさと質量 距離など
おおいぬ座VY星といえば、少し前まで
”宇宙で一番直径が大きい恒星”
として、知られていました。
しかし、様々な研究や見直しの結果、
現在最も大きいとされている恒星は
たて座UY星で、
おおいぬ座VY星より大きい星は
9個ほどあるようです。
(はっきり確定していないものも含めて)
さて、そのおおいぬ座VY星を
太陽と比較してみましょう!
大きさ(直径)は、太陽の約1,400倍
※太陽の直径が、約140万km
おおいぬ座VY星は、約20億km
質量は、太陽の約30~40倍
大きさの割には、軽い星なんですね。
表面温度は 2,900K(ケルビン)
約 2,600℃です。
太陽が 約5,800K(約5,500℃)
なので、約半分ですね。
進化段階では、すでに
主系列星段階を終えており、
赤色巨星段階に進んでいます。
おおいぬ座VY星は質量や光度が大きいので、
”赤色超巨星”となりますね。
また、LC型(超巨星)の
脈動変光星でもあります。
※脈動変光星とは、
恒星の表層が、膨張や収縮を繰り返す
(脈動:脈打つような動き)ことによって
明るさが変化する星のこと。
この星も、オリオン座のベテルギウスと同じく、
超新星爆発を起こすと考えられていて、
質量が大きいため、最終的には
ブラックホールになるのではないか、
と予測されています。
オリオン座・ベテルギウスの超新星爆発については
こちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
オリオン座ベテルギウスの爆発はいつ?太陽と比較した大きさや質量は?
ベテルギウスの超新星爆発 地球への影響は?ガンマ線バーストは直撃するか
ブラックホールについては、
以下の記事で詳しく説明してありますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
ブラックホールとは その正体と仕組み・成り立ちについて
おおいぬ座VY星から地球までの距離は
約 3,700光年
1光年が 約 9兆5,000億kmなので、
約 3京5,000兆km
という、途方もないというか、
意味がわからないくらい
とてつもない距離ですね・・・
恒星は、質量が大きいほど
寿命が短いといわれていて、
おおいぬ座VY星に至っては、
約100万年程度といわれています。
※太陽は100億年といわれています。
おおいぬ座VY星はすでに
赤色超巨星段階に達しているので、
寿命は残り少ないと考えられていて、
もしかしたら、ベテルギウスよりも早く
超新星爆発を起こすかもしれませんね・・・
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