わし座といえば、
アルタイルがまず思い浮かびますよね!
牽牛星(彦星)として、
七夕伝説で有名な星です。
では、アルタイル以外には
どんな星があるんでしょうか?
星雲や星団、
わし座の方角や見つけ方など、
わし座について
まとめました。
わし座とは 特徴と星の名前
わし座はトレミーの48星座の1つで、
全天21の1等星の一つである
”アルタイル”を有する星座です。
わし座のアルタイルといえば、
別名を牽牛星(彦星)、
こと座のベガ(織女星:織姫星)との
七夕伝説が有名ですね!
七夕伝説については別記事にまとめてありますので
そちらの方をご覧ください。
↓ ↓
こと座ベガの神話 わし座アルタイルとの2つの牽牛織女伝説
そして、はくちょう座のデネブを加えた
3つの星が、”夏の大三角”を
形成することでも知られています。
夏の大三角も別記事にまとめてありますので
そちらの方をご参照ください。
↓ ↓
夏の大三角とは 星の名前と星座 方角や見つけ方 動きなど
次に、わし座の主な恒星を見ていきましょう。
α星・・・アルタイル
アラビア語で飛翔する鷲という意味。
わし座の中で一番明るい1等星で、3重連星。
β星・・・アルシャイン:4等星
γ星・・・タラゼド:3等星
δ星・・・3等星
たて座δ型変光星(脈動変光星の一種)の
可能性あり
ζ星・・・オカブ:3等星
ε星・・・4等星
η星・・・ケフェイド変光星(脈動変光星)
脈動変光星について、詳しくは
こちらをご覧ください ⇒ 脈動変光星とは
わし座の星雲・星団
では次に、わし座には、
どんな星雲や星団があるんでしょうか?
NGC6803とNGC6781という
2つの惑星状星雲があります。
惑星状星雲とは、
比較的小型の円形の星雲のことです。
NGC6709とNGC6755という
2つの散開星団と、
NGC6760という球状星団があります。
散開星団・球状星団については、
こちらをご参照ください。
↓ ↓
散開星団とは 球状星団とは
わし座の方角と見つけ方
わし座が日本で観測できるのは
3月中旬ごろから10月ごろです。
月別に、どのような動きを見せるのか、
追っていきたいと思います。
3月中旬
夜中の3時半ごろ、東の地平より昇ってきます。
日の出が6時前ごろなので、午前5時半くらいまでは
観測できるでしょう。
午前5時頃の位置は東南東、
高度30°のところにあります。
4月中旬
日が変わる頃に東の地平より昇ってきます。
日の出は5時過ぎくらいなので、
午前4時半くらいまで観測可能でしょう。
午前4時半ごろ、南東・高度約60°の
ところにあります。
5月中旬
午後9時半ごろ、東の地平より昇ってきます。
その後、徐々に高度を上げていき、
午前4時ごろ、南の空、
高度約60°のところにあります。
6月中旬
午後9時ごろ、東の地平より昇ってきます。
日が変わって、夜中の2時ごろに南中します。
午前4時ごろ南西の空、
高度約50°のところにあります。
7月中旬
午後7時ごろに日の入りで、
その頃には東の空、
高度約10°のところにあります。
南中は日が変わる頃で、その頃は
高度約60°のところにあります。
午前4時ごろ、西の空、
高度約30°のところにあります。
8月中旬
午後6時半ごろに日の入りで、
その頃には東南東の空、
高度約30°のところにあります。
南中は午後10時ごろで、
高度約60°のところにあります。
午前4時ごろ、西の地平に沈みます。
9月中旬
日の入りごろ(午後6時ごろ)
南東の空、高度約50°のところにあります。
南中は午後8時ごろ(高度約60°)
午前2時半ごろ、西の地平に沈みます。
10月中旬
日の入りごろ(午後5時ごろ)
南南東の空、高度約60°のところにあります。
南中は午後6時ごろ(高度約60°)
日が変わる頃には西の地平に沈みます。
11月中旬
午後4時ごろに南中ですが、
日の入りが午後4時半ごろなので、
南中時の観測は出来ません。
午後9時ごろには高度が20°以下になり、
余程開けた場所でないと観測は難しいでしょう。
午後10時過ぎには西の地平に沈みます。
見頃は夏から秋にかけてですね!
見つけ方は、こと座のベガを
まず見つけてください。
ベガは全天で5番目の明るさの星なので、
見つけやすいと思います。
7月中旬では午後11時ごろ、
8月中旬では午後9時ごろ、
9月中旬では午後7時ごろに
ベガは天頂近くに位置しています。
ベガから、南のほうへ少し下がったところにある
明るい星がアルタイルです。
夏の大三角を形成するはくちょう座のデネブが
少し東に視線を移したところにありますが、
アルタイルは3つの星の中では、
一番暗い星です。
関連記事
わし座とアルタイルの神話 ゼウスとガニュメデス、大鷲について