こと座とは、どんな星座か
ご存知ですか?
一等星であるベガは有名ですが、
それ以外にどんな恒星があるのか、
見える時期はいつごろか、
見つけ方は? など、
こと座の特徴について
まとめました。
こと座の特徴と恒星の名前 見える時期と見つけ方
こと座は、トレミーの48星座の
うちの一つで、
わし座のアルタイル・
はくちょう座のデネブとともに、
夏の大三角を形成する恒星の一つである、
ベガを有する星座です。
トレミーの48星座については
こちらをご覧ください → トレミーの48星座とは
わし座やはくちょう座と比べると、
星座自体は比較的小さく、
あまり目立ちません。
でも、ベガはとても明るい星で
(全天で5番目)
はくちょう座やわし座も近くにあるので
こと座は見つけやすいと思います。
こと座が注目されるのは、ベガの他に、
4月こと座流星群があります。
こと座の近くに放射点(輻射点)が
あることから、こと座流星群と
呼ばれています。
こと座流星群については
別記事にまとめてありますので、
そちらの方も併せてご覧ください。
↓ ↓
4月こと座流星群とは?時間と方角 仕組みと時期 母天体は?
4月こと座流星群 2019年のピークの時間帯 どの方角を見ればいい?
その他のこと座の情報はこちら!
↓ ↓
こと座 ベガの色や大きさ、アルタイルとの距離と位置は?
では次に、こと座の主な恒星の名前を
解説していきます。
こと座のα(アルファ)星は、
最も明るい星であるベガ。
全天で21ある1等星のうちの一つです。
こと座β(ベータ)星はシェリアク:3等星。
変光星で、二重星・連星でもあります。
こと座γ(ガンマ)星はスラファト:3等星。
こちらも二重星・連星です。
スラファトは、アラビア語で”亀”
という意味なんだそうです。
こと座η(イータ)星はアラドファル:4等星。
こちらは三重星ですが、連星ではなく、
見かけの重星だといわれています。
こと座ε(イプシロン)星
ε星は、ε1星・ε2星からなる二重星(ダブルスター)で、
さらに、ε1星とε2星もそれぞれ二重星です。
つまり、二重の二重星(ややこしいですね・・・)なので
通称、ダブル・ダブル・スターと呼ばれています。
肉眼では一つの星に見え、双眼鏡では二つに、
天体望遠鏡で見ると二つそれぞれが二重星に見えます。
恒星の他に、M57(環状星雲:惑星状星雲
・・・リング星雲ともいわれています)や、
M56(球状星団)を有しています。
こと座が見える時期は、日本では
4月から11月の間です。
見つけ方は、まず、
はくちょう座を見つけてください。
(8月の半ば、午後10時頃に天頂にあります)
はくちょう座は天の川の真ん中にある
大きな十字型の星座で、
比較的わかりやすいと思います。
はくちょう座のα星デネブ(はくちょうの
尾の部分)から、右の翼のほうに線を引くと
だいたいその延長線上にあります。
ベガがとても明るい星なので、
すぐ見つかると思います。
こと座といえば、ベガが有名ですが、
ダブル・ダブル・スターや
M57(環状星雲)など
色々興味深いですよね!
これらの知識を携えて、
今年の夏はぜひ、
こと座を観測してみてくださいね!
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