くじら座は、全天で
4番目の大きさを持つ星座です。
そのモデルとなったのは、
”ケートス”という怪物だと
言われています。
”くじら”といっても、
今のようなクジラの姿ではなく、
頭は獣、胴体はアザラシのようで、
下半身は魚だったと伝えられています。
くじら座の由来となった、
ケートスの物語を
出来るだけ簡単に
解説していきます。
くじら座のギリシャ神話 ポセイドンが送り込んだケートスの物語
くじら座のモデルとなったケートスは、
海神・ポセイドンによって作られた、とも、
怪物・テュポンとエキドナの子供だった、
とも言われています。
※テュポンとは、ギリシャ神話で
最大・最強の怪物で、
その力は大神・ゼウスに匹敵する、
とも言われています。
ナイル河畔の神々の宴会に
乱入したエピソードが有名です。
このエピソードについては、
やぎ座の神話・うお座の神話も、
併せてご参照ください。
やぎ座の神話 アイギパーンとカプリコルヌス 2つの説について
うお座の神話 星座の由来となったアフロディーテとエロスの物語
そして、ポセイドンによって、
エチオピア王国を罰するため、
送り込まれた怪物として
知られています。
ケートスがエチオピアに
送られるようになった経緯とは・・・
エチオピア国王・ケフェウスと、
その王妃・カシオペアには
アンドロメダという、
大変美しい娘がいました。
母親のカシオペアは、
事ある毎に娘の美貌を自慢し、
ついには、アンドロメダの美貌は
女神にも勝る、などという、
神を冒涜するような
発言をしてしまいます。
※娘ではなく、自分の美貌を自慢した、
という説もあります。
このことに神々は怒り、
海神・ポセイドンは
カシオペアを懲らしめるため、
怪物・ケートスを
エチオピアへと向かわせます。
エチオピア近海でケートスは暴れまくり、
これを鎮めるために得た神託が、
”アンドロメダ姫をケートスの生贄にせよ”
というもの。
泣く泣く娘を差し出し、
アンドロメダがケートスに
飲み込まれようとした瞬間、
ケートスはペルセウスによって
退治されてしまった、という物語です。
この物語は、以下の記事とも関連してますので
よろしければ一緒にご覧ください。
↓ ↓
ペルセウス座の神話 アンドロメダ座とカシオペア座の伝説と由来【中編】
この怪物ケートスが、
天に上げられくじら座になった、
と言われていますが、
特に功績を称えられたわけでもなく、
なぜ星座になったのかは
伝えられていません。
あまり深く考えることでは
無いのかもしれませんが、
星座になれる基準、というのが、
今一つ、よくわかりませんね~^^;
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