こぎつね座は、
ろくぶんぎ座などと共に、
へべリウスが設定した
10の星座のうちの一つです。
比較的新しい星座である
こぎつね座とは、
どんな星座なのか?
属する星雲や星団、
主な恒星など、
こぎつね座の特徴について
まとめました。
こぎつね座の星雲や星団
こぎつね座には、
天文ファンにとても人気がある
M27(NGC6853)という、
惑星状星雲があります。
M27は、形がダンベルに似ていることから、
別名、亜鈴状星雲(あれいじょうせいうん)
とも呼ばれています。
※ダンベル=亜鈴(あれい)
鉄亜鈴(てつあれい)のこと。
地球からの距離は
約820光年と言われています。
ちなみに、ペルセウス座にあるM76
(NGC650・NGC651)は、
M27を小さくしたような形から、
小亜鈴状星雲(しょうあれいじょうせいうん)
と呼ばれています。
ペルセウス座については、
以下の記事をご参照ください。
↓ ↓
ペルセウス座とは アルゴル他、星の名前と星雲・星団について
他にも、Cr399(コリンダー399)
という散開星団が有名です。
その星の並びが、
洋服のハンガーに似ていることから、
”コートハンガー”と言われています。
Cr399は、ペルシャの天文学者である
アル・スーフィーが、
最初に自身の著書
”星座の書”で採り上げたため、
別名、アル・スーフィー星団とも
呼ばれています。
Cr399は、
お互いに重力作用を及ぼす星団ではなく、
偶々、恒星が集まったものだと
言われています。
その他、
Sh2-86・・・散光星雲
中央にNGC6823
(散開星団)があります。
NGC6885・・・散開星団
などがあります。
こぎつね座の主な恒星など星座の特徴
こぎつね座の主な恒星は、
α星・・・アンサー:4等星
こぎつね座で最も明るい恒星です。
固有名:アンサーは、
ラテン語で”ガチョウ”の意味を持ちます。
その他、
CK星・・・1670年に突然出現し、
当時は新星と考えられていましたが、
後の研究により、2つの恒星の衝突による
増光だということが分かりました。
V星・・・脈動変光星
V336星・・・脈動変光星
などがあります。
こぎつね座の見つけ方
こぎつね座は、明るい恒星が無いので
夜空では見つけにくいと思いますが、
夏の大三角の真ん中あたりにあるので、
大体の場所は分かりやすいと思います。
ちょっと歪ですが、大体、
上の図のような位置関係です。
夏の大三角については、
以下の記事をご参照ください。
↓ ↓
夏の大三角とは 星の名前と星座 方角や見つけ方 動きなど
はくちょう座のβ星:アルビレオのすぐ近くに
こぎつね座のα星があります。
アルビレオは、宮沢賢治が
サファイアとトパーズに例えた、
青とオレンジのコントラストが美しい
二重星で、とても人気が高い星です。
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こぎつね座の見つけ方 位置(方角・高度)など、ひと月ごとの動き