ろくぶんぎ座は、
17世紀に作られた
新しい星座です。
ろくぶんぎ座の”ろくぶんぎ”
とは何か?
どんな恒星があるのか
属する銀河は?
など、ろくぶんぎ座の
星座の特徴について
まとめました。
ろくぶんぎ座とは 意味や星座の特徴
ろくぶんぎ座の”ろくぶんぎ”って、
何なのでしょうか?
”ろくぶんぎ”は漢字では
”六分儀”と書きます。
六分儀とは、2つの物体の角度を
正確に測定する計測器で、
主に、航海の時に、
天体と水平線の間の角度、
つまり、天体の高度を測定し、
現在地を把握するために
使用されてきました。
ろくぶんぎ座は、1687年に、
ポーランドの天文学者である
ヨハネス・ヘベリウスによって作られた
新しい星座です。
なので、ろくぶんぎ座の神話はありません。
ヘベリウスは、ろくぶんぎ座のほかに、
こぎつね座・こじし座・たて座・とかげ座・
やまねこ座・りょうけん座・ケルベルス座・
しょうさんかく座・マエナルスさん座
という、全部で10個の星座を設定しています。
このうち、ケルベルス座・しょうさんかく座・
マエナルスさん座の3つは、
1922年の国際天文学連合:IAUの総会で
88星座を定めたときに廃止され、現在は、
ケルベルス座・・・ヘルクレス座の93番星、
95番星、96番星、109番星
しょうさんかく座・・・さんかく座の6番星、
(小三角座) 10番星、12番星
マエナルスさん座・・・うしかい座の一部
(マエナルス山座)
に、それぞれ属する形となっています。
ろくぶんぎ座は、
どうして作られたのかというと、
ヘベリウスは、自宅が火事になったことがあり、
その時に、天文観測装置や書物などを
失くしてしまったことがあったんです。
この時無くなってしまった機材を偲んで
ろくぶんぎ座を作ったのだ、と言われています。
一瞬にして全てを失ってしまって
ショックだったと思いますが、
現在も星座として残っているのは
せめてもの救いなのかもしれませんね・・・
ろくぶんぎ座の銀河・主な恒星など
では、ろくぶんぎ座の主な恒星や
属する銀河をご紹介しましょう!
α星・・・固有名なし:4等星
ろくぶんぎ座で一番明るい恒星。
NGC3115・・・レンズ状銀河
別名、スピンドル銀河・紡錘銀河
とも言われている。
この銀河の中に、超大質量ブラックホール
(太陽の約20憶倍)があるといわれている。
ブラックホールについては、
以下の記事で詳しく説明してありますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
ブラックホールとは その正体と仕組み・成り立ちについて
NGC3165・・・渦巻銀河
NGC3166・・・棒渦巻銀河
NGC3169・・・螺旋銀河
これら3つは相互作用銀河(お互いに
影響しあっているように見える銀河)です。
ろくぶんぎ座には明るい恒星が無く、
夜空では見つけにくいと思います。
なので、しし座のレグルス(1等星)を
目印にしてみてください。
その少し下にうみへび座のアルファルド
(2等星)があり、
ろくぶんぎ座はその中間あたりにあります。
関連記事