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星座・星・神話

天秤座のギリシャ神話 人間を最後まで信じた女神の天秤

投稿日:2019年5月13日 更新日:

夜空の星座・てんびん座の
由来となったギリシャ神話を
ご紹介しています。
 

天秤座の神話は、おとめ座の神話と
共通しているのですが、
 

今回は、おとめ座の回に
描けなかった部分を

もう少し詳しく
説明していきたいと思います。
 

太古の昔から近代への変遷と、
天秤座の成り立ちの話です。

 

 

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天秤座のギリシャ神話


 

てんびん座の由来となったのは、
正義の女神・アストレアが持つ

死者の魂を裁く天秤だと
いわれています。

 

女神・アストレアと天秤が、
どうして星座になったのか、

その成り立ちの物語です。

 

※アストレアは天に上がって
 おとめ座になった、という説があります。

 おとめ座の神話については、
 以下の記事をご覧ください。
    ↓     ↓
おとめ座のギリシャ神話 デメテルとペルセフォネ・アストレアの伝説

 

 


 

太古の昔、この世が黄金時代
呼ばれていた頃は、
 

一年中、春の穏やかな気候に包まれ、
働かなくても食べ物に困ることもなく、

人々は神々と共に、穏やかに幸せに
暮らしていました。

 

女神・アストレアの天秤も、
常に善に傾いていました。

 

 

やがて、ティタノマキアの戦いが起こり、
 

ゼウス率いるオリンポスの神々が
クロノス率いるティタン族を制圧し、

大伸・ゼウスが覇権を奪うと、
世界は銀の時代へと移っていきます。

 

 


 

銀の時代では、
ゼウスは季節を4つに分けました。

 

そのため、人々は

作物を収穫するための労働や
暑さ・寒さを防ぐ家の建設など、

生きていくために
働かなくてはならなくなり、
 

やがて、生活の格差が
生まれるようになりました。

 

しかし、この頃はまだ、
人々の心は善に傾いていました。

 

 

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やがて、世界は青銅の時代へと
移り変わっていきます。
 


 

青銅の時代では、青銅から様々な道具が
作られるようになりました。

 

金は欲望の象徴として
人々に所有されるようになり、

ますます貧富の差が出てくるように
なりました。

 

人々は嘘を吐き、しだいに
暴力が横行するようになります。

 

人々と共に暮らしていた神々も、
このような行いに呆れ果て、

天界へと去っていくようになりました。

 

それでも、女神・アストレアは人間を信じ、
人々に正義を説き続けました。

 

 

次に、世界は、半神(神と人間のハーフ)
現れる英雄時代に移り変わっていきます。
 


 

ギリシャ神話における、ヘラクレス
ペルセウスなどがそれにあたります。

 

ヘラクレスの神話については
以下の記事をご参照ください。
     ↓     ↓
ヘルクレス座の神話 英雄・ヘラクレスの悲劇の生涯の物語

 

ペルセウスの神話については
以下の記事をご参照ください。
     ↓     ↓
ペルセウス座の神話 メデューサの首の物語【前編】

ペルセウス座の神話 アンドロメダ座とカシオペア座の伝説と由来【中編】

ペルセウス座の神話 アンドロメダとの結婚 その後の物語【後編】

 

 

大神・ゼウスは青銅の時代の人々の行いに怒り、
大洪水を起こして人間を全滅させてしまいました。

 

そして、新しい種族を誕生させました。

 

彼らの中から英雄と呼ばれる半神が現れ、

彼らの活躍によって、
人間の堕落に少し改善が見られたものの、
 

やがて、英雄の中にも
増長する者が出てくるようになり、

結局、トロイア戦争などの争いで
絶滅してしまいました。

 

 

そして、世界は最終的に鉄の時代へと
移り変わっていきます。
 

 

鉄の時代になると、人々は自然は破壊し、
武器を作って殺戮を繰り返すなど、

その横暴は留まるところを知りません。

 

最後まで人間を信じ、地上に残っていた
女神・アストレアも、とうとう失望し、

地上を去っていきました。

 

アストレアは
天に昇っておとめ座となり、

アストレアが持っていた天秤が、
てんびん座になった、といわれています。

 

そして、鉄の時代は今現在も、
継続中だといわれています。

 

関連記事

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