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星座・星・神話

おおいぬ座とこいぬ座の神話 主な4つの物語

投稿日:2019年4月23日 更新日:

おおいぬ座とこいぬ座の神話は、

大犬と子犬がセットになって
語られているものや、別々のもの、
 

あるいは、ギリシャ神話の勇者・
オリオンと一緒のものなど、
様々あります。

 

今回は、おおいぬ座とこいぬ座
それぞれの神話、

おおいぬ座・こいぬ座がセットのもの

オリオンが絡んでいるもの
 

という、4種類の神話を
簡単に解説したいと思います。

 

 

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おおいぬ座とこいぬ座の神話


 

おおいぬ座とこいぬ座の神話の
モデルとなったのは、

狩りの名手・アクタイオンの猟犬だと
されています。

 

 

狩りの名手・アクタイオンは、いつものように、
メランポス他、数頭の猟犬を従えて狩りをしていた時、

森の奥深くに迷い込んでしまいました。

 

そして、犬たちとはぐれてしまい、
一人で森をさまよっていると、

美しい泉で美女が水浴びをしているところに
出くわします。

 

その美女は、女神・アルテミスで、
その姿を見られたアルテミスは怒り、

泉の水をアクタイオンに浴びせかけ、
彼を鹿に変えてしまいました。
 

アルテミス

 

彼が気付いた時にはアルテミスの姿は無く、
仕方なく森の中へと戻っていきました。

 

 

しばらくすると、メランポス達と遭遇し、
喜んで駆け寄るも、

猟犬たちには、
その鹿がアクタイオンだとは判らず、
襲いかかってきました。

 

アクタイオンは成すすべもなく、
彼の猟犬たちに噛み殺されてしまいました。

 

この猟犬たちが、天に上げられ、
おおいぬ座とこいぬ座になった、
といわれています。

 

 

また、他説では、
 

・メランポスだけがおおいぬ座になった

・メランポスはこいぬ座になった

 

と伝承されているものもあります。

 

 

おおいぬ座とこいぬ座、オリオン座の神話

ギリシャ神話の英雄・オリオン
狩りの名手としても知られていて、

いつも2頭の猟犬を従えていました。

 

ある日、狩りの途中で、
格好の獲物がいるのに気付きます。

 

しかし、獲物は川の向こうにいて、
仕留めるためには
その川を渡らなければなりません。

 

オリオンの猟犬は、1頭は成犬で、
もう1頭はまだ子犬でした。

 

子犬はまだ川を渡れないので、

オリオンは成犬だけを連れて
川を渡っていきました。

 

オリオン座・おおいぬ座と、こいぬ座は
天の川によって隔てられていて、
 

子犬(こいぬ座)は今も、
オリオンと大犬のほうを、

川の向こうから寂しそうに眺めている、
といわれています。

 

また、オリオン座のすぐ南に
うさぎ座があり、

成犬(おおいぬ座)は、このうさぎを狙っている、
という説もあります。

 

 

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おおいぬ座の神話


 

おおいぬ座の神話のモデルになったのは、
神犬・ライラプスだといわれています。

 

ライラプスはどんな獲物も決して逃さない
運命を持っていると言われていて、

一説によると、鍛冶神・ヘパイストスが
ゼウスのために作った犬だ、とも言われています。

 

 

その昔、テバイにテウメソスの狐が出没し、
人々を苦しめていました。

 

そして、その牝の狐の怪物を退治するために、
ライラプスの力を借りることになりました。

 

ところが、テウメソスの狐は、
何者にも捕まらない
という運命を持っていました。

 

どんな獲物も決して逃さない犬・ライラプスと
何者にも捕まらないテウメソスの狐。
 

2頭の追いかけあいは延々と続きました。

 

これを見た大神・ゼウスは、2頭を称賛し、

ライラプスが獲物を取り逃がすことと、
テウメソスの狐が捕まることは、
両方運命に反する
 

として、2頭を石に変え、
ライラプスを天に上げておおいぬ座にした、
といわれています。

 

 

こいぬ座の神話


 

こいぬ座のモデルとなったのは、
アッティカ王・イカリオスの愛犬・マイラ
だといわれています。

 

イカリオスは、酒神・ディオニュソスが
はじめてアッティカ(ギリシャ・アテネ周辺)に
やってきたときにとても歓迎し、
 

ディオニュソスはそのお礼に、
彼にぶどう酒の作り方と、
ブドウの苗木を与えました。

 

イカリオスはブドウ酒を国民に振る舞いましたが、

初めて”酔い”を経験した人々に、
毒を盛られたと勘違いされ、殺されてしまいます。

 

イカリオスの愛犬・マイラはそれを悲しみ、
イカリオスの墓の前から一歩も動かず、

後を追うように死んでしまった、
ということです。

 

そして、ディオニュソスによって
天に上げられ、こいぬ座になった、
と伝えられています。

 

マイラはおおいぬ座(シリウス)になった、
 という説もあります。

 

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