おうし座のヒアデス星団が、
月によって隠される
”星食”が起こります。
日付は2019年4月9日(火)
位置や方角、時間帯
などの情報も含めて
ヒヤデス星団食について
まとめました。
ヒアデス星団食 4月9日に月が掩蔽 位置と方角、時間帯は?
2019年4月9日(火)に、
ヒアデス星団食が起こります。
これは、どのような現象かというと、
おうし座に”ヒアデス星団”
というのがあって、
※ヒアデス星団の説明は次の章で!
その星団の中のいくつかの星が、
月に隠れる現象です。
ある天体・Aと、
それを観測している人との間を、
別の天体・Bが横切り、
天体Aが天体Bによって
隠れてしまう現象を
”掩蔽(えんぺい:覆い隠すこと)”
といいます。
ややこしい言い方をしましたが、
月が太陽を覆い隠す、日食と同じ原理です。
※”日食”という言い方は
厳密に言えば間違いです。
掩蔽や食については、
以下の記事でくわしく解説していますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
惑星食とは、どういう現象?月・惑星・地球の位置関係
今回は、おうし座の
ヒアデス星団の前を月が横切り、
星団の星を隠す
”星食”が起こります。
時間は、午後8時20分ごろから。
方角は西、高度は約20°
少し低い位置ですね。
この日の月齢は 4
新月直後の三日月です。
各地の潜入時間と出現時間は、
δ1星 潜入 出現
札幌 20:16 21:13
東京 20:24 21:20
大阪 20:25 21:20
福岡 20:26 21:18
δ2星 潜入 出現
札幌 20:48 21:39
東京 21:04 21:39
大阪 21:10 21:35
福岡 21:23に最接近(星食は見られません)
※潜入とはある天体に
別の天体が隠れる現象をいい、
出現は潜入してから再び
姿を現す現象のことをいいます。
δ1星は約4等級、δ2星は約5等級なので、
観測は、双眼鏡か、低倍率の天体望遠鏡が
あったほうが良いでしょう。
また、月のすぐ近くに火星もあり、
夜空を賑やかに彩ってくれていますよ!
ヒアデス星団食は今年7月にも起こります。
そちらの情報は以下の記事をご覧ください。
↓ ↓
ヒアデス星団食 7月28日に月が掩蔽 位置と方角、時間帯は?
ヒアデス星団とは?
ヒアデス星団とは、
おうし座の中にある散開星団で、
おうし座α星・アルデバランの近くに
V字型に広がって見えています。
※アルデバランはヒアデス星団の中に
含まれていません。
地球からの見かけの方向は同じですが、
星団との距離は、かなり離れています。
おうし座・アルデバランについては、
以下の記事でくわしく解説していますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
おうし座とは 恒星や星雲・星団などの特徴と探し方
ヒアデス星団から地球までの距離は約150光年。
(ちなみに、アルデバランから地球までの距離は
約65光年。)
直径は、30光年ほどと言われていて、
星団自体はいっかくじゅう座ε星の方へ、
40km/sほどの速度で移動しているそうです。
※いっかくじゅう座は、冬の大三角の
ど真ん中に陣取っている星座で、
そのε星の位置は、
オリオン座・ベテルギウスの近くです。
冬の大三角については、
以下の記事でくわしく解説していますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
冬の大三角とは 星座の名前と星名 方角と探し方 消滅の危機とは!?
和名は、
釣り鐘星・ミボシ・馬の面星・扇星 など。
ギリシャ神話では、ヒアデスは、
天地を支える巨人・アトラスの娘(7人姉妹)で、
同じおうし座にあるプレアデス星団
(和名:すばる)の、
プレアデス7人姉妹とは
異母姉妹だとされています。
プレアデス星団と、その神話については
以下の記事をご参照ください。
↓ ↓
プレアデス星団とは 星の名前と特徴 地球までの距離は?
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おうし座の神話を簡単に説明します。エウロペとイオの2つの物語