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星座・星・神話

うしかい座の神話 こぐま座・おおぐま座との関係と3つの説

投稿日:2018年12月25日 更新日:

うしかい座の神話には
いくつか説があって、

誰がモデルになったのかは
はっきりしていません。
 

ここでは、諸説ある中で、
主な3つの説を取り上げてみました。

 

 

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うしかい座の神話 こぐま座・おおぐま座との関係と3つの説


 

ギリシャ神話のうしかい座の
モデルとなった人物は誰か!?

 

色々な論争があるようですが、

その中で、主な3つの説を
ご紹介したいと思います。

 

 

1.アルカス説
 

アルカスは、大神・ゼウスと、

月の女神・アルテミスに仕えたニンフ
(精霊・妖精)・カリストとの間に生まれました。

 

そのことを嫉妬した、
ゼウスの妻である女神・ヘラは、

カリストを大熊の姿に
変えてしまいます。

 

カリストは森の中へと姿を隠し、
獣として生きざるを得ませんでした。

 

そして、月日は流れ、十数年の後、
狩りをしていた息子・アルカスと遭遇します。

 

アルカスは目の前の大熊が、
母・カリストだとは知らず、

獲物として狩ろうとします。

 

これを見ていたゼウスは、
カリストが息子に殺される前に、

アルカスを小熊の姿に変えて二人を天に上げ、
おおぐま座とこぐま座にしました。

 

以上はおおぐま座とこぐま座の神話なんですが、
小熊に変えられる前の、

狩人としてのアルカスの姿がうしかい座になった、
というのが第一の説です。

 

うしかい座は、右手にこん棒を持ち、
左手に二匹の猟犬(りょうけん座)を従え、

大熊(おおぐま座)を追いかけるように
夜空を回っています。

 

その姿は、大熊を追う狩人のようだ、とも、
母・カリストを慕って追いかけているようだ、
ともいわれています。

 

 

 

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2.巨神・アトラス説


 

タイタン神族の一柱である巨神・アトラスは、
争いを好まない、温和で優しい性格の神でした。

 

ところが、オリンポスの神々と
タイタン神族との戦いである
ティタノマキア大戦に巻き込まれてしまいます。

 

タイタン神族は大神・ゼウス率いる
オリンポス軍に敗れ、

アトラスはゼウスによって、
世界の西の果てで、天と地を支え続ける、
という拷問ともいうべき罰を与えられます。

 

苦痛に耐えかねたアトラスは、

メデューサを退治し、その首を
持ち帰る途中の英雄・ペルセウスに、

自分を石に変えてくれるように
頼みました。

 

メデューサの首を使って
石に変えられたアトラスは、

天地を支える苦しみから
ようやく逃れられた、ということです。

 

石になったアトラスは、現在アフリカ北西部にある
アトラス山脈だといわれています。

 

そして、この、天地を支えるアトラスの姿が
うしかい座になった、

というのが第二の説です。

 

 

3.アッティカ王・イカリオス説


 

アッティカ王・イカリオスは、
酒の神・ディオニュソスが、

はじめてアッティカ(ギリシャ・アテネ周辺)に
やってきたときに歓迎した人物です。

 

ディオニュソスは丁重なもてなしのお礼として、
ぶどう酒の作り方と、ブドウの苗木を与えた、
といわれています。

 

イカリオスはもらったブドウ酒を
国民に分け与えましたが、

初めて”酔い”を経験した人々に、
毒を盛られたと勘違いされ、
殺されてしまいます。

 

イカリオスの娘・エリゴネーと
愛犬・マイラはそのことを嘆き、

エリゴネーは
イカリオスの墓のそばで首を吊り、

マイラもその場を動かず、
やがて死んでしまいました。

 

これを悲しんだディオニュソスは、
それぞれを天に上げ、星座にした、ということです。

 

イカリオスはうしかい座に、
エリゴネーはおとめ座に、
マイラはこいぬ座になった、
 

というのが、第三の説です。

 

 

以上、3つとも、別々の話ですが、
それぞれ、とても切ないお話ですね・・・

 

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