小惑星パラスが、
今年・2019年3月29日に
地球に最接近します。
観測できる位置は、
うしかい座のα星・
アークトゥルス付近です。
”四大小惑星”の一つである
パラスとは、どんな小惑星なのか、
その特徴などをまとめました。
小惑星パラスが地球最接近 うしかい座アークトゥルス付近
今年・2019年3月29日(金)
午後10時35分、
小惑星パラスが地球に最接近します。
最接近時の地球との距離は1.59天文単位、
約2億3千800万kmです。
見える位置は、うしかい座のα星・
アークトゥルスの近くです。
8等星程度の明るさなので、
観測は、天体望遠鏡か、
双眼鏡なら倍率の高いものでないと
難しいかもしれません。
2019年3月29日(金)の
うしかい座(アークトゥルス)の位置は、
午後6時半ごろ、
北北東の地平より昇ってきます。
地球最接近の午後10時35分頃は、
アークトゥルスは東の空、
高度約50°の位置にあります。
南中は、日が変わって午前1時半ごろ。
高度は約75°で、
ほぼ天頂近くに位置しています。
日の出ごろ(午前5時半ごろ)には
西の空、高度約35°の位置にあります。
小惑星パラスとは?
パラスは1802年に発見された
”四大小惑星”の一つで、
現在、小惑星帯の中で最大の小惑星です。
※小惑星帯(アステロイドベルト)とは、
火星と木星の軌道の間に、小惑星が集中して
存在している領域のことをいいます。
四大小惑星の他の3つは、
ケレス・ベスタ・ジュノーで、
かつては、ケレスが小惑星帯の中で
最大の小惑星でしたが、
2006年に準惑星に
分類されることとなったため、
現在はパラスが
最大の小惑星となっています。
※将来、パラスも準惑星に分類されるのでは?
といわれています。
準惑星ケレスについては、
以下の記事で詳しく説明してありますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
準惑星ケレスの食 月による掩蔽 小惑星から昇格した理由とは?
準惑星とは、
太陽の周りを公転する惑星以外で、
自らの重力で球形を保てる
質量を有する天体のことをいいます。
惑星や小惑星の定義については
以下の記事をご参照ください。
↓ ↓
彗星と小惑星と惑星の違いとは?大きさ・質量 定義は何?
パラスの公転周期は4.62年
自転周期は、約8時間
直径は、平均約500km
命名は、ギリシャ神話の海神・トリトンの娘・
パラスに因んで名付けられました。
また、翌年(1803年)に
発見された元素・パラジウムは、
小惑星パラスに因んで
名付けられたということです。
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