準惑星ケレスの食、
月による掩蔽(えんぺい)が
起こります。
日付けはいつか?
時間帯は?
方角や位置(高度)は?
など、準惑星ケレスの食
についてまとめました。
準惑星食というのは
滅多にない珍しい現象のようなので、
ぜひ、この機会に
観測してみてください。
準惑星ケレスとは、
どういう天体なのかも、
併せて解説していますので、
ぜひご覧ください。
準惑星ケレスの食 月による掩蔽
準惑星ケレス(セレス)の食
(月による掩蔽)が起こります。
※掩蔽:えんぺい・・・覆い隠すこと。
日付は、
2019年 6月16日(日)
時間帯は、午前0時半ごろから
15日(土)から、日付が変わったすぐです。
この日の月齢は 12
満月近くの月です。
方角は南西、高度は30°前後に
位置しています。
各地の潜入時刻と出現時刻は、
潜入 出現
札幌 00:34 01:47
東京 00:44 01:54
大阪 00:38 01:50
福岡 00:31 01:43
ケレス(セレス)の等級は
約7等級と、
肉眼で観るのは無理なうえ、
(肉眼で見える限界が6等級といわれています)
月は満月ちかい明るさなので、
観測は、少し大きめの天体望遠鏡でないと
難しいかもしれません。
準惑星ケレスとは 小惑星から昇格した理由
準惑星ケレス(セレス)は、小惑星帯の中で、
かつては最大といわれていた小惑星でした。
※小惑星帯とは、火星の軌道と木星の軌道の間に
小惑星の軌道が集中している領域のこと。
小惑星として、1番に発見され、
小惑星番号も1番を付けられています。
その後、2番目に小惑星パラスが、
3番目にジュノーが、
その次にベスタ(ヴェスタ)が
次々と発見され、
ケレス・パラス・ジュノー・ベスタの4つは
”四大小惑星”
と呼ばれるようになりました。
ちなみに、”ケレス”
というのはラテン語読みで、
”セレス”はスペイン語、および
フランス語読みなんだそうです。
ケレスは、発見当時は
小惑星に分類されていましたが、
2006年の国際天文学連合 (IAU) 総会で、
惑星の定義が定められ、
準惑星に分類されるようになりました。
準惑星の定義とは、
・太陽の周りを公転している
・自己重力でほぼ球形を保てる質量がある
・軌道の近くに他の天体が存在し、それらを
取り込んだりはじき飛ばしたりしていない
・衛星ではない
※衛星とは、惑星や準惑星などの周りを公転する、
氷や岩石などの小天体以外の天体
これらの準惑星である条件を満たしたからです。
惑星の定義等については、
以下の記事も併せてご覧ください。
↓ ↓
彗星と小惑星と惑星の違いとは?大きさ・質量 定義は何?
ケレスが準惑星となったため、
小惑星帯で一番大きな小惑星は
パラスとなりましたが、
パラスもまた、近い将来準惑星に
分類されるんではないか、といわれています。
小惑星パラスについては、
以下の記事で詳しく説明してありますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
小惑星パラスが地球最接近 うしかい座アークトゥルス付近
ちなみに、小惑星帯で
一番質量が大きい天体はベスタです。
ベスタもまた、将来準惑星に
分類される可能性がある、といわれています。
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