冬の大三角とは、
冬の夜空に浮かぶ3つの1等星を
結ぶとできる三角形のことをいいます。
冬の大三角は、どの星座の、
何という恒星によって
構成されているのか、
見える時期はいつごろ?
どの方角を探せは見られる?
消滅するかもしれないって本当?
など、冬の大三角について
まとめました。
冬の大三角とは 星座の名前と星名
冬の大三角とは、
冬の夜空に見られる一等星を結ぶと出来る、
綺麗な三角形のことですが、
三角形を構成する星座の名前と恒星名は、
おおいぬ座:シリウス
こいぬ座:プロキオン
オリオン座:ベテルギウス
この3つから成り立っています。
それぞれの星の特徴は、
おおいぬ座:シリウス
おおいぬ座のα星で、視等級は-1.46。
地球上から見られる最も明るい恒星(太陽を除く)
冬のダイヤモンドを構成する星の一つでもある。
冬のダイヤモンドについては
以下の記事にまとめてありますので、
ご参照ください。
↓ ↓
冬のダイヤモンドとは 星座と星の名前 見つけ方の説明
こいぬ座:プロキオン
こいぬ座のα星で、二重星(連星)。視等級は0.37。
全天で8番目に明るい恒星。
冬のダイヤモンドを構成する星の一つでもある。
オリオン座:ベテルギウス
オリオン座のα星で、変光星。視等級は0.42。
全天で9番目に明るい恒星。
地球からの見かけの大きさが全天一の恒星(太陽を除く)。
消滅の危機については後述します。
この3つの星を結ぶと、ほぼ正三角形となり、
ベテルギウスとプロキオン、
プロキオンとシリウスの間を抜けるように
天の川が横たわっています。
冬の大三角の方角と探し方
冬の大三角は、冬の期間、
夜に南東~南の方角を見上げると
見つけることができます。
探し方は、まず、オリオン座を見つけてください。
三ツ星で有名なオリオン座は、
冬を代表する星座で、
一度はご覧になったことがあると思います。
かなり目立つ星座なので、
すぐに見つけられますよ!
そして、オリオン座の下のほうに
ひときわ明るい白い星があるんですが、
これがおおいぬ座のシリウスです。
シリウスは全天で、一番明るい星なので、
これもすぐにわかると思います。
この2つの星の左側にこいぬ座のプロキオンがあり、
3つを結ぶと冬の大三角が出来上がります。
冬の大三角の動きは
以下の記事にまとめてありますので
ご参照ください。
↓ ↓
冬の大三角の動き方 方角と位置の各月ごとのまとめ
冬の大三角 消滅の危機とは!?
冬の大三角がなくなるかもしれない、
と言われているのはご存知ですか?
これは、オリオン座のベテルギウスが
超新星爆発を起こし、消滅するかもしれない、
といわれているからなんです。
超新星爆発とは、星の終焉の際に起こる
大規模な爆発のことで、
ベテルギウスはこれがいつ起こっても
おかしくない状態なんだそうです。
※ベテルギウスと地球は640光年以上離れているので、
今地球で見えている姿は640年ほど前のものです。
したがって、今、この瞬間に、
ベテルギウスが存在しているのかどうかは
わかりません・・・
超新星爆発を起こすと、
(その光が地球に到達すると)
地球からは、数日間は
昼でも見えるほど明るくなると
予想されています。
※4か月ほどその明るさが続く、
という説もあります。
そして、4年後には、
肉眼では見えなくなるだろう、
といわれています。
ベテルギウスの超新星爆発については
別記事にまとめてありますのでご参照下さい。
↓ ↓
オリオン座ベテルギウスの爆発はいつ?太陽と比較した大きさや質量は?
ベテルギウスの超新星爆発 地球への影響は?ガンマ線バーストは直撃するか
天体ショーの歴史的な瞬間を
見たい気持ちもありますが、
冬の大三角が見られなくなってしまうのは、
ちょっと寂しい気もしますね・・・
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