ペルセウス座は、
ギリシャ神話の英雄・ペルセウスが、
怪物メデューサの首を手にしている姿を
象った星座です。
ペルセウスが、様々な試練を掻い潜り、
メデューサの首を討ち取るまでの物語を
ご紹介します。
その後の物語はこちらをご覧ください!
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ペルセウス座の神話 アンドロメダ座とカシオペア座の伝説と由来【中編】
ペルセウス座の神話 アンドロメダとの結婚 その後の物語【後編】
ペルセウス座の神話 メデューサの首の物語
ペルセウス座の神話 英雄・ペルセウスは、
アルゴス王・アクリシオスの娘であるダナエと、
大神・ゼウスの子供です。
アルゴス王・アクリシオスは、
”将来、娘が産む男の子(自分の孫)に殺される”
と、夢の中で神のお告げを受け、
これを恐れたアクリシオスは
娘のダナエを青銅の部屋に幽閉し、
誰にも会わせないようにしました。
しかし、ゼウスはダナエの美しさに目を留め、
黄金の雨となって窓からダナエの元に忍び込み、
やがて、男の子(ペルセウス)が誕生します。
アクリシオスは慌てふためき、
ダナエと生まれたばかりの男の子を
木箱に入れて海に流してしまいました。
そして、エーゲ海を漂流した木箱は、
セリポス島に流れ着き、
島の王・ポリュデクテスの弟で、
漁師をしていたディクテスに助けられます。
ディクテスのもとで、2人は平穏な時を過ごし、
ペルセウスは立派な若者に成長します。
一方、セリポス島の王・ポリュデクテスは、
かねてより、ダナエの美しさに目を留め、
我がものにしようとしていました。
そして、邪魔な息子・ペルセウスを
排除しようと、
メデューサの首を取ってくるよう命じます。
メデューサとは、ゴルゴン三姉妹の末妹で、
髪の毛は全て蛇でできており、
その目を見たものは石化する、
という恐ろしい怪物です。
メデューサの居場所もわからず、
どう討伐してよいのかもわからず、
ペルセウスが途方に暮れていると、
それを見たゼウスが
知恵の女神・アテナと伝令の神・ヘルメスに、
ペルセウスの助けとなってやるよう頼みます。
ヘルメスから武器である鎌(ハルペー)を、
アテナからは青銅の盾をそれぞれ授かり、
精霊・ニュンペー達から翼の生えたサンダルと、
メデューサの頭を入れる袋・キビシス、
姿を隠せる兜を借りました。
ペルセウスは、アテナの盾にメデューサの姿を映し、
直接見ないように気を付けながら、見事、
メデューサの首を討ち取ることに成功しました。
この時、メデューサの血しぶきから、
天馬・ペガサスとクリュサオル兄弟が
生まれた、という説があります。
天馬・ペガサスの神話は
こちらの記事をご覧ください。
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ペガスス座の神話 ペルセウスと共にアンドロメダを助け出す!?
妹を殺されたゴルゴン姉妹は
怒り狂って犯人を捜しますが、
ペルセウスはキビシスに
メデューサの首を入れ、
兜で己の姿を隠し、
有翼のサンダルで空へと飛び立ち、
その場から逃げ果せることに成功しました。
※一説では、この時生まれたペガサスに乗って逃げ、
後に、ペルセウスと一緒にアンドロメダを救出した、
という説もあります。
ペルセウスの冒険物語はまだまだ続きます。
ペルセウス座の神話・続きはこちら!
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ペルセウス座の神話 アンドロメダとの結婚 その後の物語【後編】