惑星食って、どういう現象か
ご存知でしょうか?
日食や月食ほど
注目されてはいませんが、
惑星食は珍しい現象なので、
ファンが多い天体ショーの一つです。
今回は、惑星食について、
説明していきたいと思います。
惑星食とは、どういう現象?月・惑星・地球の位置関係
天文用語で”食”というと、
天体が、別の天体によって
隠される現象のことをいいます。
厳密にいうと、隠す天体を見ている場合を
”掩蔽(えんぺい)”
隠している天体の影を見ている場合を
”食”といいます。
よって、日食は月による太陽の掩蔽、
月食は地球の影による月の食、といえます。
また、掩蔽と食は常にセットで起こります。
日食・月食の例で言うと、
月食は、月面から見ると
地球による太陽の掩蔽、
日食は地球上で月の影による
食が起こっている状態です。
そして、遠い方の天体が大きく、
近い方の天体が極端に小さい時は
”通過”という呼び方を使用します。
(例:惑星(水星や金星など)の太陽面通過、等)
だいぶ横道にそれましたが・・・^^;
星食の中で、惑星が、他の天体によって
隠される現象を”惑星食”といいます。
惑星食は、月による掩蔽が主で、
惑星同士の掩蔽現象も起こりえますが、
かなり珍しい現象です。
惑星同士の直近の過去の掩蔽は、
1793年、次回は2067年
惑星同士の直近の過去の通過は、
1818年、次回は2065年
1700年から2200までの間で、
現在が最長の空白期間です。
参照:wikipedia
月による掩蔽は、
年によって違いはありますが、
年に数回は起こっています。
でも、日本で見られる、となると、
年に1回、あるいは
まったく見られない年もあります。
天体の位置関係は、
地球 → 月 → 惑星
の順に、一直線上に並んだ時に起こります。
惑星が月に隠れることを”潜入(せんにゅう)”
月から現れることを”出現(しゅつげん)”
といいます。
また、月の縁をかすめるように惑星が移動すると、
月の表面はクレーターなどで凸凹しているので、
惑星が見えたり隠れたりを繰り返すことがあります。
この現象を”接食(せっしょく)”といいます。
惑星は見かけ上小さいので、
月食や日食のような派手さは無く、
注目度は低いかもしれませんが、
金星など、明るい惑星は
観測しがいがあるのでおすすめです。
肉眼より、双眼鏡や天体望遠鏡があったほうが
より楽しめると思います。
観測するなら、潜入と出現の時を
狙ってください。
潜入や出現に数分くらいかかることもあるので、
そのような時は見ごたえがあります。
チャンスは2回!(潜入時と出現時)
事前に時刻をチェックして、
スタンバイしてくださいね!
日本で見られる惑星食のスケジュールは
別記事にまとめてますので、ご参照ください。
↓ ↓
惑星食 2019年に日本で見られる火星食と金星食
関連記事