はくちょう座は、
夏を代表する星座の一つとして
知られています。
夏の大三角を形成する
デネブは有名ですが、
その他にも注目すべき特徴が
たくさんあります。
はくちょう座の恒星や星雲・星団など、
はくちょう座の特徴をご紹介します。
はくちょう座とは 特徴と恒星や星雲
はくちょう座は、
トレミーの48星座の一つで、
天の川に横たわる大きな姿は
夏の星座の代表格ともいえます。
はくちょう座の特徴は、
星が綺麗な十字に並んだ形で、
南十字星に対して
北十字星(ノーザンクロス:Northern Cross)
と呼ばれています。
白鳥の尾の部分には、
α星(1等星)のデネブがあり、
こと座のベガや、
わし座のアルタイルと共に
夏の大三角を
形成することでも知られています。
では、はくちょう座の主な恒星を
一つずつ見ていきましょう。
α星・・・デネブ 1等星
はくちょう座で最も明るい星。
デネブとはアラビア語で”尾”という意味です。
β星・・・アルビレオ 二重星
β星Aは金色に、β星Bは青色に見え、
その美しさは”北天の宝石”と呼ばれています。
宮沢賢治は童話”銀河鉄道の夜”の中で、
この2星をトパーズとサファイアに見立てています。
γ星・・・サドル 2等星
はくちょう座で2番目に明るい恒星で、
北十字の中心に位置する星です。
サドルとはアラビア語で”雌鶏の胸”
という意味です。
ε星・・・2等星
北十字を構成する星の一つです。
δ星・・・3等星 3連星
χ星・・・ミラ型の脈動変光星。
明るさは、約3~14等まで変化します。
では次に、はくちょう座の主な星雲・星団を
見ていきたいと思います。
NGC7000・・・北アメリカ星雲といわれる散光星雲で、
デネブの近くにあります。
北アメリカ大陸に形が似ています。
IC5067~5070・・・
ペリカン星雲といわれる散光星雲で、
NGC7000の近くにあります。
形がペリカンに似ています。
NGC6992・NGC6995・NGC6960・・・
網状星雲といわれる散光星雲。
M29・・・γ星近くにある散開星団。
M39・・・デネブの先にある散開星団。
デネブからγ星の間には巨大な暗黒星雲があり、
南十字星にある暗黒星雲”石炭袋”に対し、
”北の石炭袋”といわれています。
天の川の写真で、真ん中部分が黒くなっている、
あの部分が暗黒星雲です。
はくちょう座X-1・・・強力なX線が出ており、
ブラックホールだと考えられています。
デネブの大きさは、太陽の半径の
約200倍だといわれています。
(こと座のベガは約2.5倍、
わし座のアルタイルは約1.8倍)
見かけの明るさではベガにはかないませんが、
仮に、デネブをベガの位置に持ってくると、
金星の最大光度の15倍、
三日月くらいの明るさになるそうです。
参照:wikipedia
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