わし座のアルタイルといえば
牽牛星(彦星)として、
こと座のベガ(織女星:織姫星)
とともに、七夕伝説で
有名な星ですね!
日本でも馴染みの深い
アルタイルについて、
どんな星なのか
アルタイルの意味と由来
色や大きさは?
など、わし座アルタイルについて
まとめてみました。
わし座アルタイルの意味と由来
わし座のアルタイルは、
全天21の一等星のうちの一つで、
こと座のベガほど明るくはありませんが、
はくちょう座のデネブとともに、
夏の大三角を形成し、
夏の夜空でひときわ目立つ存在です。
※ベガは全天で5番目、
アルタイルは全天で12番目、
デネブは全天で19番目の明るさです(見かけ上)
”アルタイル”の意味は、”空飛ぶ鷲”
という意味で、アラビア語に由来します。
アラビアでは、アルタイルの両脇にある、
β星・アルシャインとγ星・タラゼドとの
3つ星で鷲を象る、とされていました。
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アルタイルの日本での別名は、
”牽牛星” ”彦星” ”牛飼星” ”犬飼星”
などと呼ばれています。
牽牛星や彦星は、七夕伝説での呼び方で
よく知られていますね!
牛飼星というのは彦星が牛飼いだったことに
由来します。
七夕伝説について、詳しくはこちら!
↓ ↓
こと座ベガの神話 わし座アルタイルとの2つの牽牛織女伝説
わし座とアルタイルの神話 ゼウスとガニュメデス、大鷲について
犬飼星(いぬかいぼし)というのは、
アルタイルの両脇にあるβ星とγ星の配置が、
アルタイルが犬を連れているように見える、
というとことから、
地方によっては犬飼星と呼ぶようになった、
と考えられています。
わし座については、
こちらの記事をご参照ください。
↓ ↓
わし座とは 特徴と星の名前 星雲・星団 方角と見つけ方
わし座アルタイルの色と大きさはどのくらい?
わし座アルタイルは
白く見える1等星で、
3個の伴星を持つ4重星、
(見かけの二重星を含む)
たて座δ型変光星(脈動変光星の一種)
であるといわれています。
※脈動変光星についての説明は
こちらをご参照ください → 脈動変光星について
アルタイルの大きさは、太陽の直径の
約1.8倍だといわれていて、
高速自転しているため、
赤道の直径が極の直径より14%大きい
楕円形をしています。
※こと座のベガは約2.5倍、
はくちょう座のデネブは約200倍、
といわれています
自転速度は、約9時間で1周です。
地球が24時間で1周なので、
かなり速いですね!
アルタイルの見つけ方は、
まず、夏の大三角を見つけてください。
夏の夜空で夏の大三角はかなり目立つので
すぐ見つかると思います。
3つの星の中で一番明るいのがこと座のベガで、
7月中旬では午後11時ごろ、
8月中旬では午後9時ごろ、
9月中旬では午後7時ごろ、
ベガは、天頂近くに位置しています。
この時間帯に探すなら、
ベガから、南のほうへ少し下がったところにある
明るい星がアルタイルです。
その他の時間帯別の位置(動き)については
別記事にまとめてありますのでご参照ください。
↓ ↓
夏の大三角とは 星の名前と星座 方角や見つけ方 動きなど
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