ギリシャ神話は通常
幾通りものパターンがあり、
わし座の神話も
様々な説があります。
今回は、数パターンある
わし座の神話について
まとめました。
わし座とアルタイルの神話 ゼウスとガニュメデスをさらった大鷲
ギリシャ神話は、その話によって、
いくつものパターンがあるのが通常です。
話の展開も結末も、数パターンあって、
一つに定まらないものが多いです。
わし座の神話も例に漏れず、
いくつかの言い伝えがあります。
一つ目は、
ガニュメデスをさらった大鷲だという説。
ガニュメデスはトロイアの王子で
”この世で最も美しい”
といわれるほどの絶世の美少年でした。
老若男女、全てを魅了する美貌は
神々の王・ゼウスの目に留まり、
自分に仕えさせるため、ガニュメデスを
自らの使いの大鷲にさらわせました。
※別の説では、ゼウス自身が大鷲に変身して
ガニュメデスを誘拐した、ともいわれています。
神の国に連れてこられたガニュメデスは、
ゼウスに永遠の若さと美貌を与えられ、
オリンポスの神々の給仕役として
過ごしたそうです。
そして、ガニュメデスが給仕する姿が
みずがめ座になったといわれています。
ガニュメデスの神話については
別記事に詳しくまとめていますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
水瓶座の神話 ガニュメデスが美少年すぎたための悲劇!?
よくみずがめ座の星座絵で、
水瓶を持った男の子の絵が
描かれているのを見ますが
これはガニュメデスの姿だったんですね!
わし座とアルタイルの神話 ゼウスの聖獣の大鷲
二つ目は、
ゼウスの聖獣の大鷲だという説。
この大鷲は、ゼウスが使う雷の矢を守り、
運ぶ役割をしていたといわれています。
そして、下界の情報を収集し、
ゼウスに伝えるという、
まるで秘書のような役割を果たしていました。
ゼウスはこのかわいがっていた大鷲を
天に上げて星座にした、といわれています。
わし座とアルタイルの神話 プロメテウスの内臓を啄む鷲
三つ目は、
プロメテウスの内臓を啄む鷲だという説。
プロメテウスはウラノス(天空の神)と
ガイア(大地の女神)との間に生まれ、
人間に火を与えた神といわれています。
プロメテウスは、火の存在を知らないために
調理をすることや、暖をとることができない
人間を哀れに思い、
天界からこっそり火を盗んで
人類に与えました。
ところが、ゼウスは、人類に火を与えると
争いの元になる、と、常々反対していたので、
プロメテウスは
ゼウスの逆鱗に触れることとなります。
プロメテウスは捕らえられ、コーカサス山頂に
鎖で縛り付けられました。
そして、生きながら大鷲に内臓を啄まれる、
という罰を与えられました。
プロメテウスは不死のため、
食いちぎられた内臓は夜の間に再生し、
日が昇るとまた大鷲に啄まれる、
という拷問が、
後にヘラクレスに解放されるまで、
3万年もの間続いた、ということです。
ちなみに、この時、ヘラクレスは
矢を放って大鷲を追い払うのですが、
その時の矢が、わし座の近くの
”や座”だといわれています。
こうして見てみると、
伝説としては3つに分かれているんですが、
みんな同じ鷲なんじゃないかと・・・
同じ鷲なのか、違うのか、
どこにも記されてないので判らないですが。
はっきり違いがあるのは、
ゼウスが鷲に化けていたかどうか、
というところですね。
わし座のアルタイルは、
別名、牽牛星(彦星)として有名ですね!
そう、あの、こと座のベガ(織女星:織姫星)
とともに、七夕伝説としての物語が
伝承されています。
実はこの七夕伝説も2種類あるって、
ご存知でしたか?
七夕伝説については
別記事に詳しくまとめていますので、
よろしければご覧ください。
↓ ↓
こと座ベガの神話 わし座アルタイルとの2つの牽牛織女伝説
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