へびつかい座は、
さそり座のすぐ近くにある、
五角形のような形をした、
大きな星座です。
両手に大蛇(へび座)を持ち、
へび座を2つに分断する形で
天に横たわっています。
そんな、へびつかい座の
大体のひと月ごとの動きを
まとめました。
いつ頃、どのあたりにあるかが
あらかじめ分かっていれば
見つけやすいと思いますので、
へびつかい座観測の際に、
お役立ていただければ幸いです。
へびつかい座の見つけ方 位置(方角・高度)などひと月ごとの動き
へびつかい座とへび座は、
元々は同じ星座でしたが、
後に、トレミー(プトレマイオス)に
2つの星座に分けられました。
へび座は、へびつかい座によって、
2つに分断された珍しい星座になった、
という歴史があります。
さて、へびつかい座の見つけ方ですが、
さそり座のすぐ近くにあるので、
大体の位置は掴みやすいと思います。
大体、上の図のような位置関係です。
周りには、春の大三角や夏の大三角、
さそり座のアンタレスなど、
有名な天体がいくつもありますので、
それらを目印に見つけてみてくださいね!
では、へびつかい座の
ひと月ごとの動きを見ていきましょう!
当記事では、へびつかい座・α星の位置を
追っていきたいと思います。
1月上旬
午前3時半ごろ、
東の地平より顔を出します。
日の出ごろ(午前7時ごろ)
東南東の空、
高度約40°の位置にあります。
2月上旬
午前1時半ごろ、
東の地平より顔を出します。
日の出ごろ(午前6時半ごろ)
南東の空、
高度約55°の位置にあります。
3月上旬
午後11時半ごろ、
東の地平より顔を出します。
日の出ごろ(午前6時ごろ)
南の空、
高度約65°の位置にあります。
4月上旬
午後9時半ごろ、
東の地平より顔を出します。
南中は午前4時半ごろ。
南中高度は約65°です。
日の出ごろ(午前5時半ごろ)
南西の空、
高度約60°の位置にあります。
5月上旬
午後7時半ごろ、
東の地平より顔を出します。
南中は午前2時半ごろ。
南中高度は約65°です。
日の出ごろ(午前5時ごろ)
西南西の空、
高度約50°の位置にあります。
6月上旬
日の入りごろ(午後7時ごろ)
東の空、高度約15°の位置にあります。
南中は午前0時半ごろ。
南中高度は約65°です。
日の出ごろ(午前4時半ごろ)
西の空、高度約30°の位置にあります。
7月上旬
日の入りごろ(午後7時ごろ)
東南東の空、
高度約40°の位置にあります。
南中は午後10時半ごろ。
南中高度は約65°です。
日の出ごろ(午前4時半ごろ)
西の空、高度約5°の位置にあります。
8月上旬
日の入りごろ(午後6時半ごろ)
南東の空、
高度約55°の位置にあります。
南中は午後8時半ごろ。
南中高度は約65°です。
午前3時ごろ
西の地平に沈みます。
9月上旬
日の入りごろ(午後6時ごろ)
南中します。
南中高度は約65°です。
午前1時ごろ
西の地平に沈みます。
10月上旬
日の入りごろ(午後5時半ごろ)
南西の空、
高度約60°の位置にあります。
午後11時ごろ
西の地平に沈みます。
11月上旬
日の入りごろ(午後5時前ごろ)
西南西の空、
高度約50°の位置にあります。
午後9時ごろ
西の地平に沈みます。
12月上旬
日の入りごろ(午後5時前ごろ)
西の空、高度約30°の位置にあります。
午後7時ごろ
西の地平に沈みます。
午前5時半ごろ
東の地平より顔を出します。
日の出ごろ(午前6時半ごろ)
東の空、高度約10°の位置にあります。
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