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小惑星リュウグウの位置や地球からの距離はどのくらい?

投稿日:2019年6月28日 更新日:

小惑星リュウグウは、

小惑星探査機”はやぶさ2”
調査対象の天体です。
 

その位置(軌道)や地球からの距離は
どのくらいあるんでしょうか?
 

小惑星リュウグウと、その他、
はやぶさ2の簡単な経緯についても
まとめてみました。

 

 

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小惑星リュウグウの位置(軌道)や地球からの距離はどのくらい?

小惑星探査機”はやぶさ2”

2019年7月11日に小惑星リュウグウへ
2度目の着陸をすると発表されましたね!

 

その頃のリュウグウの位置は、
おおよそ下の図の通りです。
 

2019年7月11日現在のリュウグウの位置
 クリックで拡大します

 

ちょっと歪な図ですが、
大体こんな感じです。

 

この時点での地球からの距離

約2憶4500万kmです。

 

今年の8月末ごろに、地球の軌道の内側に入り、

10月末ごろに再び地球軌道を横断し、
外側へと出ます。

 

地球もリュウグウもお互いに動いているので、
距離はその時々によって違ってきます。

 

お互いの軌道同士の距離を比べてみると、

地球と火星の軌道が最接近するあたりで
リュウグウの軌道と火星の軌道が
ほぼ重なるところがあり、
 

地球と火星が最接近した時の距離が、
約5600万kmなので、

その値に近い距離でしょうか?

 

NASAのサイトを参考にさせていただきました。

 

 

リュウグウの太陽からの距離ですが、
 

近日点で 約1億4445万km

遠日点で 約2億1225万km

 

地球の軌道と火星の軌道の、
両方に接する(交わる)軌道ですね!

 

公転周期は 約1.3年

自転周期は 約7.5時間

 

自転速度は地球の約3倍ですね!

 

 

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はやぶさ2の簡単な経緯


 

小惑星探査機はやぶさ2は、

2014年12月3日にリュウグウへ向けて
打ち上げられました。

 

打ち上げ場所は、種子島宇宙センターです。

 

 

2018年6月27日に、

地球を発ってから約2年半かけて
リュウグウ上空20km地点に到着しました。
 

総飛行距離は約32億kmでした。

 

なぜ、総飛行距離がこんなにあるのかというと、

 打ち上げ後、地球に近い軌道で太陽の周りを一周 ⇒

 地球の近くまで戻ってきた後スイングバイ ⇒

 リュウグウに近い軌道に入り、太陽の周りを
 二周した後、リュウグウに到着
 

このような航路をとったからです。
 

地球の軌道で一周したのは、

イオンエンジンや搭載機器の
チェックなどのために必要だったようです。
 

スイングバイとは、天体の引力を利用して
軌道を変更することです。
 

これにより、燃料の消費を抑えることが出来ます。
 

はやぶさ2は、地球スイングバイによって加速し、

小惑星リュウグウに近い軌道へと
入ることに成功しました。
 

その後、リュウグウの軌道を約2周したところで
小惑星リュウグウ到着、となります。
 

はやぶさ2に搭載されているイオンエンジンは、
急な加速や減速・軌道修正ができないので
(推力が小さいので)
リュウグウに追いつくのにも時間がかかるんですね。

 

 

9月には探査ローバー・ミネルバⅡを2台投下し、
どちらも着地に成功。
 

小惑星上で探査機による初の着陸・移動・
写真撮影に成功しました。

 

 

その後、2019年2月22日に
一回目のタッチダウン(着陸)に成功

 

 

4月5日に銅塊を撃ち込み、

リュウグウ表面に直径約10mの
人工クレーター作成に成功

 

 

そして、来月、7月11日に
2回目のタッチダウンが予定されています。

 

——追記——

※2019年7月11日午前10時20分ごろ、
 はやぶさ2は2回目のタッチダウンに成功しました!
 

 そして、リュウグウの地下物質の採取も
 無事に行えたと見られています。
 

 はやぶさ2は 全てのミッションに成功し、
 今後は小型探査機を使ってリュウグウを観測、

 今年・2019年末ごろにリュウグウを離れ、
 来年・2020年末ごろ地球に帰還予定となっています。

 

 

1回目の着陸時には、
金属弾を発射して地表を砕き、

舞い上がった砂や石などのサンプルを無事、
採取出来たと見られています。

 

2回目のタッチダウンでは、

4月5日に作った
人工クレーターの近くに降り立ち、

地下にあった物質の採取をする予定です。

 

 

小惑星リュウグウは、C型小惑星といって、
炭素系の物質を主成分とします。

 

炭素や水は生命の源であることから、

生命の起源に関する
新しい情報が得られるかもしれない、

との期待を集めています。

 

 

2回目の着地に、万が一失敗し、
機体が損傷でもすると、

前回採取したサンプルも
持ち帰れない危険が伴うため、
 

2回目のタッチダウン決定は
とても慎重になっていたようですね・・・

 

ぜひ成功して、来年末(予定)に、
無事に地球に帰還してほしいです^^

 

関連記事

小惑星リュウグウとは 大きさや成分など天体の特徴について

はやぶさ2のリュウグウへのタッチダウン その方法と難しさについて

はやぶさ2のクレーターの目的って?作り方や大きさは?

 

 

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