りょうけん座って、
どんな星座かご存知ですか?
新しく設定された星座なので、
知名度はいま一つかもしれませんね。
りょうけん座は、
α星・コル・カロリ:3等星と、
β星・カラ:4等星以外には
目立った星はないんですが、
ユニークな銀河や星団が
たくさんある、
魅力的な星座でもあります。
そんな、りょうけん座について、
どんな恒星や銀河などがあるのか、
星座の特徴をまとめてみました。
りょうけん座α星コルカロリ他 主な恒星や銀河など星座の特徴
りょうけん座は、元々は、
北斗七星のある おおぐま座の一部だったのを、
17世紀に、ポーランドの天文学者・
へべリウスが、”りょうけん座”として
新しく設定した星座です。
うしかい座のモデルとなった人物が連れている
2頭の猟犬に見立てて設定し、
北側の犬をアステリオン(小さな星)
南側の犬をカラ(可愛い者)と名付けました。
※うしかい座のモデルとなった人物については、
”アルカス”説
”イカリオス”説
”アトラス”説
など、諸説あります。
うしかい座の神話については
以下の記事をご覧ください。
↓ ↓
うしかい座の神話 こぐま座・おおぐま座との関係と3つの説
主な恒星はα星(コル・カロリ:3等星)と
β星(カラ:4等星)で、
星座の特徴としては、
こいぬ座と非常によく似ています。
こいぬ座のほうは、
α星がプロキオン:1等星、
β星がゴメイサ:3等星で、
並び方もそっくりです。
りょうけん座の見つけ方は、上の図の通り、
北斗七星のすぐ近くにあります。
りょうけん座の主な恒星
では、りょうけん座の主な恒星や
銀河・星団について見ていきましょう!
α星・・・コル・カロリ:3等星
りょうけん座の中で最も明るい恒星で、
α星Aとα星Bから成る二重星(連星)
ラテン語で”チャールズの心臓”
という意味を持ちます。
別名”アステリオン”とも呼ばれています。
地球からの距離は約115光年。
β星・・・カラ:4等星
りょうけん座の中で2番目に明るい恒星。
ギリシャ語で”可愛い者”
という意味を持ちます。
地球からの距離は約28光年。
γ星・・・ラ・スパーバ:5等星
全天で”赤く見える星”の一二を争う恒星。
ラテン語で”大きく美しいもの”
という意味を持ちます。
地球からの距離は約28光年。
りょうけん座の星団と銀河
次に、りょうけん座の星団と銀河を
見ていきましょう!
M3・・・NGC5272:球状星団
50万個もの恒星から成り立ち、
直径約180光年という、大きな球状星団。
地球からの距離は約3万4千光年。
M51・・・NGC5194:渦巻銀河
すぐ近くに伴銀河(NGC5195)があることから、
別名”子持ち銀河”とも呼ばれています。
地球からの距離は約2100万光年。
M63・・・NGC5055:渦巻銀河
見た目がひまわりの花のようなので、
別名”ひまわり銀河”とも呼ばれています。
地球からの距離は約2400万光年。
M94・・・NGC4736:渦巻銀河
セイファート銀河
※セイファート銀河は、アメリカの天文学者・
カール・セイファートによって発見された銀河。
明るい中心核(活動銀河核)と明るい輝線を
持つのが特徴の、活動銀河の一種です。
別名”ひなぎく銀河”とも呼ばれています。
地球からの距離は約1600万光年。
M106・・・NGC4258:渦巻銀河
セイファート銀河
地球からの距離は約2100万光年。
りょうけん座には
魅力的な銀河がたくさんありますね!
星座自体は少し
わかりにくいかもしれませんが、
北斗七星を目印に、
星団や銀河なんかもぜひ、
観測してみてくださいね!
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