てんびん座は黄道十二星座の一つで、
西洋占星術でもおなじみの星座ですね!
夜空での、
天体としてのてんびん座には
一等星が無く、
あまり目立たない、
大人しい星座です。
そんな天秤座を構成する
主な恒星など、
天体としてのてんびん座の特徴や
見える時期についてまとめました。
天秤座とは 主な恒星など、天体の特徴と見える時期
てんびん座は、黄道十二星座の一つで、
トレミーの48星座の一つでもあります。
夜空でのてんびん座には、
明るい星が無く、
目立たない星座なので、
ちょっと見つけにくいかも知れません。
では、てんびん座の主な恒星を
見ていきたいと思います。
α星・・・ズベン・エル・ゲヌビ:3等星
α1とα2からなる二重星。
アラビア語で”南の爪”の意味を持つ。
β星・・・ズベン・エス・カマリ:3等星
てんびん座の中で最も明るい恒星で、
肉眼で観測できる唯一の緑色の恒星
といわれている。
太陽の100倍以上の速度で
高速自転している。
アラビア語で”北の爪”の意味を持つ。
γ星・・・ズベンエルハクラビ:4等星
連星の可能性がある二重星。
アラビア語でα星と同じく
”南の爪”の意味を持つ。
σ星・・・ブラキウム:3等星
脈動変光星
ラテン語で”腕”の意味を持つ。
てんびん座はかつて、さそり座の一部
(ハサミの部分)として扱われていたことがあり、
α星やβ星の、”北の爪”や”南の爪”
などの名称はその頃の名残です。
てんびん座が見える時期、というか、
観測しやすい時期は春から初夏にかけてで、
南中時刻は
4月上旬・・・午前 2時ごろ
5月上旬・・・午前 0時ごろ
6月上旬・・・午後10時ごろ
7月上旬・・・午後 8時ごろ
南中高度は約30°~45°くらいと、
それぞれ、このようになっています。
てんびん座のひと月ごとの、
もっと詳しい動きについては
以下の記事をご参照ください。
↓ ↓
てんびん座が見える時期 見つけ方と方角・位置 ひと月ごとのまとめ
目立つ星座ではないので、
となりのさそり座やおとめ座を目印として
探したほうが見つけやすいと思います。
大体、上図のような
位置関係になっています。
てんびん座は、さそり座のアンタレスと
おとめ座のスピカ(共に一等星)の間にあり、
2つの1等星がよく目立つので、
これらを目安にすると見つけやすいと思います。
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