しし座は春を代表する星座で、
形もわかりやすく、
見つけやすい星座です。
その、しし座の由来となった
神話をご紹介しています。
なるべく簡単に、わかりやすく
解説しましたので、
ぜひ、ご覧ください!
しし座の神話を簡単に解説 人食いライオンとヘラクレスの死闘
しし座の神話は、
ギリシャ神話の英雄・ヘラクレスの
最初の冒険の話となります。
ヘラクレスは誤って(女神・ヘラの陰謀で)
妻子を自分の手で殺害してしまったことへの
贖罪として、
十二の冒険をすることになるのですが、
その一番目の功績の物語です。
ヘラクレスの十二の功業の、
その他の物語はこちら!
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りゅう座の神話 ラドンが守るヘスペリデスの黄金の林檎とヘラクレスの冒険
その昔、ネメアという谷に、
凶暴なライオンが住みつくようになりました。
このライオンは、旅人や、
近くの村人とその家畜などを襲うので、
勇者たちが退治に行きましたが、
誰一人、帰ってくる者はいませんでした。
その頃、ヘラクレスは、
ミュケナイ(ミケーネ)の国王である
エウリュステウスに仕えていました。
ネメアのライオンの件が
エウリュステウスの耳に入り、
妻子殺しの贖罪にと、
ヘラクレスにライオンの退治を命じました。
※一説によると、村人が神に祈り、
ゼウスがヘラクレスにライオン退治を命じた、
ともいわれています。
ヘラクレスはネメアの谷へと向かい、
森の奥深くでライオンと出くわしました。
ネメアの獅子は、刃物を通さない
強靭な皮膚を持っていて、
矢を射かけても全く効果はありません。
そこで、ヘラクレスは、自身の武器である棍棒を、
力一杯、獅子の頭に振り下しました。
怯んだライオンは、洞窟の中へと追い込まれ、
ヘラクレスは入り口を大岩で塞いで退路を断ち、
三日三晩の格闘の末、獅子を絞め殺しました。
この様子を見ていた女神・ヘラが、
憎いヘラクレス相手によく戦った、
と獅子の健闘を称え、
夜空に上げてしし座にした、
といわれています。
ヘラクレスは、毛皮を着た姿で
描かれていることが多いのですが、
それは、このネメアの獅子の毛皮だ、
といわれています。
そして、女神・ヘラはなぜ、
ヘラクレスに絡むのか、というと、
ヘラは大神・ゼウスの正妻で、
ヘラクレスはゼウスの浮気相手の子なんです。
なので、ヘラはヘラクレスが憎くて仕方がなく、
生まれる前から様々な嫌がらせをしています。
生まれる時期を操作して、
アルゴスの支配者になれないようにしたり、
生まれてすぐに、揺り籠に蛇を放ったり・・・
(ヘラクレスは蛇を素手で握り潰して無事でした^^;)
余談ですが、ゼウスがヘラクレスに
不死の力を与えるため、
眠っているヘラの乳を吸わせました。
ところが、ヘラクレスはあまりにも強く
乳を吸ったので、
ヘラは痛みのあまり、
ヘラクレスを突き飛ばしました。
この時に飛び散った乳が、
天の川(Milky Way)になった、ということです。
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